膝の内側の痛みでは、変形性膝関節症、半月の損傷、靭帯損傷や鵞足炎などと診断され治療が行われることが多いです。
しかし、診断がされているにも関わらず、症状が一向に改善しないと悩んでいる方は以外にたくさんいる印象があります。
では、なぜ診断されて治療しているにも関わらず、症状が改善しないのでしょうか。
その疑問に対して改善しない理由と、カラダ・ラボ オレンジでは、具体的に膝の内側の痛みにどんな施術をして改善をしてくかを解説していきます。
ひざ内側の痛みの原因
ひざの内側の痛みでは、先程あげた病気による痛みの他に、日常生活でのカラダの使い方が悪いことによって膝の内側にストレスがかかってしまい、痛みが出ている場合があります。
痛み止めや注射で改善しないのは、痛みがある場所へかかっているストレスが、痛み止めや注射などでは改善していないからです。
では、ひざの内側にはどんなストレスがかかっていて、何が痛みを起こしているのかをみていきましょう。
ひざの内側にかかるストレス
ひざの内側にかかるストレスは、大きく分けて2つで
- 引っ張られるストレス
- 潰されるストレス
上記です。詳しくみていきます。
引っ張られるストレス
X脚と言われるひざの変形や、ひざの内側の靭帯や筋肉が固く柔軟性(柔らかさ)がなくなってしまっていると、ひざの内側には引っ張られるストレスがかかりやすくなります。
引っ張られるとなぜ痛いかが想像できにくい方は、自分の髪を誰かに引っ張られているのをスオ蔵してみてください。痛いと思います。
引っ張られるストレスが、常に膝の内側にかかってしまうことによって、ひざの内側では炎症がおき痛みが出てしまいます。
ひざの内側には、内側側副靱帯、鵞足、半膜様筋、腓腹筋内側頭という痛みを出しやすい組織があります。
そこへの引っ張られる刺激が改善しない限り、膝の内側の痛みは改善しないかもです。
潰されるストレス
O脚などひざの関節にアライメントの異常(ひざ関節のズレ)などがある場合は、ひざの内側には潰されるストレスが加わります。
この、潰されるストレスはトンカチで指を叩いてしまうようなイメージです。痛いです。
潰されるストレスが掛かることで、関節の中にある半月というクッションのような役割をしている組織がダメージをうけ、切れたりめくれたりすることで痛みが出ます。
この潰すストレスが長いこと続くことによって、半月はほとんどなくなってしまい、骨に直接負担がかかることで、より変形性膝関節症が進行してしまいます。
ひざの内側にかかるストレスを改善することで、痛みも改善し変形性膝関節症の進行を遅らすこともできます。
ひざの内側の痛みに対しての施術
ひざの内側の痛みに対しての施術は以下のような流れでおこないます。
- 問診
- 触診・検査
- 施術・再検査
- ホームエクササイズ
詳しく解説していきます。
問診
問診で膝の内側にどんなストレスが加わっていそうかの予想を立てて行きます。
日常生活のどんな時に痛みが出るのかは、症状を改善するための施術をする上では、たくさんのヒントが眠っているので重要です。
例えば
- 歩いたあと膝ひざの内側が痛い
- 足をついた時ひざの内側が痛い
- あぐらをかいた時ひざの内側が痛い
など。同じひざの内側が痛いという訴えでも、痛むタイミングが違えば、負担がかかっている組織も違います。
触診・検査
痛みの原因となっている場所を、さっきの問診で得た情報をもとに確認してきます。
膝の内側でいたみが出る組織は先程あげた組織が多いので、その組織に対してどんなストレスが加わっているかチェックしていきます。
行う検査
- 圧痛:痛みの部位の確認
- 関節可動域の検査:どれくらい関節が硬いか
- 痛みのある動作の確認:ひざの内側にどんな負荷がかかっているか確認
- 痛みの出ない動作の確認:痛みのある動作が、どういうアシストをすれば痛みが和らぐか確認
- ひざのお皿がしっかり動くか
- 股関節の筋肉がしっかりしているか
- ふくらはぎの筋肉がしっかりしているか
- 太ももの前・裏の筋肉がしかりしているか
特に押したときの痛み「圧痛」というのはどこのにストレスが加わっているかが最もわかりやすい検査方法です。
その他にも、どんな動作をしたら痛くないか、サポートをして痛い動作を行なったら痛みはどう変わるかなどを確認しつつ、とりあえずすべての問題点を1度洗い出し、優先順位をつけて1つ1つ施術していきます。
施術、再検査
問診と検査で得た情報をもとに、痛みの原因に対して一番痛みが改善しそうな順に施術を行います。
ひざの内側で痛みが出る場合は、先程あげた組織が問題になっていることが多いため以下のことを行うことが多いです。
- ひざの内側(後ろ側)を柔らかくする。
- すねの位置を正しい位置に戻す
- ひざのお皿がしっかり動くようにする
- 股関節・ふくらはぎの筋トレ
などで、行なった施術でどれくらい症状が変化したかを確認しつつ症状がなくなるまで施術をおこないます。
長引くひざ痛は、原因が1つということは殆どないので、改善しなければ原因を探し、の繰り返しで症状がなくなっていくイメージなので、根気は必要です。
セルフケア
痛みが軽減して、そこで終わりではありません。
人は長年かけてカラダに染み付いた動きというのはなかなか改善されません。
1度の施術で症状が改善したとしても、症状がぶり返してしまうことがよくあります。
施術した効果を長引かせるには、悪いカラダの使い方をリセットし更に上書きするところまでやって、やっとつらい症状とさよならできます。
ひざの内側が痛くなってしまう方の体の特徴は
- ひざが伸びない
- 股関節が弱い
- 太腿の筋肉が弱い
といった特徴があるので、そういったところが再び悪くならないようなセルフケアを覚えていただき、施術が終了となります。
まずはカラダの状態を知ることから
病名がついていたとしても、痛みはそれが原因にならないことがほとんどです。
なので、痛みが出ている場所のことを知り、どんな負担がかかっていて痛みが出ているかがわからないと、改善のしようがありません。
治療というのは、施術よりも検査の段階でほとんどが決まってしまいます。
カラダ・ラボ オレンジでは、原因をまず特定し、それに対して正しい施術を行うことでひざの内側の痛みを改善していきます。