こんにちは、カラダ・ラボ オレンジの山田です。
ひざの痛みで長いこと悩んでいるあなたに質問です。
膝蓋下脂肪体という脂肪のかたまりが、お皿の下にあるのをご存知でしょうか。
実は、ひざの痛みがなかなか改善しない方の9割くらいが、この膝蓋下脂肪体の状態を改善することで、今までの痛みがウソのように気にならなくなります。
今回は、膝痛で悩んでいる方のほとんどの方が知らない、膝蓋下脂肪体と膝痛の関係と改善方法について解説していきます。
この記事を読んでわかること
- ひざの痛みの原因「膝蓋下脂肪体」とは
- お皿の下が痛い!!「膝蓋下脂肪体」が痛みの原因かも
- 膝蓋下脂肪体の痛みのチェック方法と改善方法
では、解説していきます。
ひざの痛みの原因「膝蓋下脂肪体」とは
知らない方も多いと思いますが、「膝蓋下脂肪体」というひざの痛みに関係している組織がお皿の下にはあります。
膝蓋下脂肪体の場所
膝蓋下脂肪体は、すごく柔らかいジェル状の組織でお皿の下にあります。
この脂肪のかたまりは、膝が痛みなくスムーズに動くのをサポートしています。
膝蓋下脂肪体の知っておきたい特徴
知っておくと痛みの改善に役立つ特徴が2つあります。
- 痛みを感じる神経がたくさんある
- 半月板の前側とくっついている
1つ目は、痛みを感じる神経がたくさんあるということです。
つまり、痛みを感じやすい組織ということで、膝蓋下脂肪体に少しでも異常が起こるとひざの痛みが出現します。
2つ目は、半月板の前側とくっついているということ。
半月板は膝関節の中にあるクッションの役割をする組織で、曲げ伸ばしをする時は前後に移動します。
これは、骨と骨の間に挟まれて断裂しないようにするためです。
しかし、膝蓋下脂肪体に異常が起こることで、骨と骨の間に挟まれてしまいひざの痛みの原因になってしまいます。
脂肪体の異常とは?
「膝蓋下脂肪体がかたくなる」事です。
先ほどもお話ししたとおり「すごく柔らかいジェル状の組織」です。
膝の曲げ伸ばしに伴って、自由自在に形を変えることができます。
しかし、負担のかかりすぎなどにより脂肪の塊がかたくなると、自由自在に形を変えることができなくなってしまいます。
脂肪体が固くなると
- 脂肪体の1か所が引き伸ばされる
- 骨と骨の間に挟まりやすくなる
- 半月板の動きを邪魔してしまう
などが起こり、膝の痛みの原因になってしまいます。
「膝蓋下脂肪体」が原因の代表的な痛みを紹介
2つあります。
- 膝を曲げた時のお皿の前側の痛み
- 膝を曲げた時の膝のウラの痛み
解説していきます。
膝を曲げた時のお皿の下の痛み
膝を曲げるとき、膝の前側にある組織が引き伸ばされます。
脂肪体も膝の前側にあるので、もれなく引き伸ばされます。
すごく柔らかい状態の膝蓋下脂肪体は、引き伸ばされてもまったく問題がありません。
しかし、固くなってしまった脂肪体は、引き伸ばされるのに対応できるほどの柔らかさがないので、無理やり伸ばされる形になり痛みを感じます。
特に、バツの場所に痛みがある場合は、「膝蓋下脂肪体」がひざの痛みの原因の可能性が高いです。
膝を曲げた時の膝のウラの痛み
この時の痛みは膝蓋下脂肪体自体が痛みの原因ではありません。
とはいえ、膝蓋下脂肪体が固くなることで半月板の動きが邪魔をされて、ひざの裏での痛みが出ています。
膝蓋下脂肪体が柔らかいときは、膝を曲げた時に半月板は後ろに下がれるので、骨と骨の間に挟まらないですみます。
ただ、脂肪が硬くなってしまうと半月板の動きの邪魔をしてしまうので、骨と骨の間で挟まれ痛みになります。
この時の痛みは、膝の真ウラというよりかは、内側よりか外側よりの膝ウラの痛みになります。
この状態を放っておくと、いずれ半月板が断裂し大変なことになるので要注意です。
膝蓋下脂肪体の状態のチェックと改善方
チェック方法と改善方法を解説します。
膝蓋下脂肪体のチェック方法
2個の方法を紹介します。
- 触って柔らかさを確認してみる
- 押して痛みを確認してみる
触って柔らかさを確認
お皿の下の部分を左右から摘んで触ってみます。
柔らかさがある場合はブヨブヨとした感触がするはずです。
固くなってしまっている場合は、膝蓋下脂肪体を柔らかくする必要があります。
押して痛みを確認してみる
下の黄色の部分を押して、痛みを確認します。
痛みを感じる場合は、膝蓋下脂肪体がひざの痛みの原因になっている可能性があります。
ほぐして柔らかさを取り戻す必要があります。
脂肪体のかたさを改善する方法
ひたすら揉みほぐすが正解です。
やり方は下記動画を参照ください。
長いこと膝の痛みが改善しなければお皿の下の脂肪のかたまりを疑え
ここまで、脂肪体について解説してきました。
脂肪体が原因の膝痛は、脂肪体が柔らかくならないと痛みが改善しません。
注射、薬、電気、筋トレ、などをしても、脂肪体は柔らかくならないのでほとんど無意味です。
脂肪体が原因の膝の痛みの特徴は、曲げた時の
- お皿の下の痛み
- 膝裏の痛み
です。
心当たりがある方は、脂肪体チェックをやってみてください。
チェックで異常があれば、簡単なセルフメンテナンスをすることで、症状の改善をすることが可能です。
ぜひ、実践してつらい膝痛から解放されてください。